田口トモロヲの声が素敵!ナレーション(プロジェクトX/ドクターX)!絵と漫画も

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個性派俳優であり、ナレーターとして有名な田口トモロヲさん

とりわけ、「プロジェクトX~挑戦者たち~」での独特な語り口は、田口さんの認知度を上げた番組として有名です。

そんな「いい声」の持ち主である田口さんですが、映画監督、ミュージシャン、漫画家などマルチな活動を行ってきたことはあまり知られていません。

今回はバイプレイヤーである田口トモロヲさんについてまとめてみました!

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田口トモロヲは声の仕事が多い俳優!

田口トモロヲさんというと一般的にはナレーターのイメージが強いですね。

 

ナレーターの仕事はとても好きです。

僕は人見知りなので、ブースに入って1人で読む作業は良いですね」

田口さんといえば「イイ声」の持ち主で、どことなく安心感や説得力がある声質ですよね。

 

写真を見て田口トモロヲと知らなくても、声を聞いて「田口トモロヲだ!」とわかる人も多いと思います。

 

【田口トモロヲのナレーション】「プロジェクトx」

田口トモロヲさんのナレーションとして、代表番組といえば間違いなく「プロジェクトx」ですよね!

 

戦後、チームを組んで物事に挑んできた日本人の物語をプロジェクトという切り口で描く構想で、無名の人々を主人公にした番組。

田口さんは、テレビ番組のナレーションは「プロジェクトX」が初めてだったそうです。

 

テレビ番組のナレーションというのはふつう「デス・マス調」です。

しかし、プロジェクトxは「その時、~した」とか「(人名)は思った」とか、そういう言葉遣いになっています。

コメントが多すぎてナレーションがこぼれてしまうので、いっそのこと話し言葉をやめてしまえばいいんじゃないか、という提案から生まれたそうです。

あの独特な語り口や「間」は非常にインパクトがありましたが、こんな秘話が隠されていたのですね。

確かに、上記のような言葉遣いの方が物語として入りこめます。

 

殆ど見ていましたが、その中で好きなのは「瀬戸大橋」と「コシヒカリ」と、一番有名な「黒部ダム」の回ですね。

 

「プロジェクトx」は中島みゆきさんのオープニング・エンディングソング、そして田口さんのナレーションあっての番組だと思います。

 

「シンプルにやるのが一番だと思っている。“間”が入ることで見ている側が言葉や映像を感じ取る時間になっているのでは」と田口さんは話していました。

 

【田口トモロヲのナレーション】「ドクターx」

最近では、テレビ朝日のドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」でのナレーションも有名です。

 

『ドクターX、見ていますよ』と声を掛けられますが、いつも『僕、出ていないけどね』と返しています。

ナレーションだけなのに、出演してると勘違いされるほどの認知度がある田口さん(笑)。

 

「ドクターx」のプロデューサーが、このドラマを、ドキュメンタリーである、または、医者という職人にスポットを当てるドラマ、というふうに捉えて、それを表現するナレーションを考えたそうです。

そのときに、田口さんがナレーションをしていた「プロジェクトX~挑戦者たち~」を思い出したそうです。

「プロジェクトx」が2000年~2005年頃までの放送だったので、初回2012年放送の「ドクターx」から、ナレーター・田口トモロヲを知ったという人もいるのではないでしょうか?

若い人だと「世界の果てイッテQ!」のナレーションの仕事もたまにしているので、そちらでお馴染みでしょうね。

 

「自分でもナレーションの仕事が増えるとは思ってもみなかった」と、自身も意外だったとインタビューで話していました

 

田口トモロヲといえばアングラ好きには有名な俳優!

今でこそ、ナレーションで有名な田口トモロヲさんですが、元はアングラ界隈でとても有名な役者でありミュージシャンです!

 

俳優やナレーションだけでなく、劇団、イラストレーター、バンド活動、監督業と多才です!

田口トモロヲさんは獨協大学在学中から脚本の執筆、自主映画の制作、漫画家を経験。

とにかく色々なことに挑戦をして、自分に何が向いているのかを探っていたそうです。

 

1982年に映画「俗物図鑑」で俳優デビュー。

 

俳優業の傍ら、パンクバンド「ガガーリン」を結成。

 

同時期にロックバンド「ばちかぶり」も結成し、ナゴムレコードよりCDをリリースしています。

ちなみにナゴムレコードのレーベルメイトには有頂天、筋肉少女帯、人生(後の電気グルーヴ)、たまなどがいます。

 

ナゴムは有頂天のケラ(現・ケラリーノ・サンドロヴィッチ、劇団「ナイロン100℃」主宰者でもある)が主宰するインディーズレーベルです。

 

ガガーリン、ばちかぶり、どちらも過激なバンドスタイルで(文字にできません…)、1990年位までバンド活動をつづけていました。

中には、俳優よりも音楽をやっている田口さんのイメージが強い人もいると思います。

 

俳優としては、Vシネマや、いわゆるピンク映画にも出演するなど、かなり際どい役も演じていたようですよ。

「バイプレイヤーズ」の僚友の大杉漣さんや、映画「おくりびとの」滝田洋二郎監督も、元はピンク映画というジャンルを経て実力派といわれるまでになりました。

 

田口さんが出演してきた作品の中でも、主演を務めた、1989年公開、塚本信也監督の「鉄男」(鉄と同化していくという役柄)という映画は、インディーズというカテゴリーの中でいまだに人気がある作品です。

まさに、人に歴史ありです。

 

みうらじゅんさんとのユニット「ブロンソンズ」がかなり好きでした(笑)。

 

今では、バイプレイヤーと呼ばれる田口さんですが、下積み経験の長いマルチ俳優です!

 

田口トモロヲは広田レオナと交際していた!?

田口トモロヲさんは、昔、女優の広田レオナさんと交際していました。

 

「ダウンタウンなう」で広田レオナさんが、過去に浅草花やしきでデートをした、声がいい俳優T.Tはズバリ田口トモロヲさんです。

この時、田レオナさんと吹越満さんは二人の出会いについて話していました。

当時、吹越さんはWAHAHA本舗に所属していて、浅草花やしきでライブを行っていたそうです。

 

その様子を田口さんとデート中だった広田さんが見ていたらしく、「こっち(吹越)の方がタイプかも」と、後日付き合うようになります。

 

因みに、当時吹越さんが付きあっていたのは久本雅美さんで、田口さんと吹越さんは友人関係でした…。

広田さん・吹越さん、お互いに略奪しあい、結果、結婚に至ったわけです。

 

これは、サブカル好きや劇団好きの人たちには有名な話なので、イニシャルにされなくてもすぐにわかりました(笑)。

 

 

田口トモロヲは漫画家だった!?当時の絵はある?

田口トモロヲさんといえば、俳優やナレーションなどの仕事をしていることで有名ですが、実は若いころに本名の田口智朗名義で漫画を描いていたことがあります。

 

1970年代当時、のちにエロ漫画と呼ばれる作品の前進となる「官能劇画」が世間に浸透し始めます。

田口トモロヲさん自身も漫画家として官能劇画を描いて生計を立てていました

田口トモロヲさんは1957年11月30日生まれ、現在60歳です。

1970年代末「劇画アリス」(アリス出版)から、本名:田口智朗で漫画家デビューをしています。

 

一般受けしなさそうな内容(バイオレンスも強め)ですが…コアなファンが多数いたようですよ。

 

田口トモロヲの漫画をご紹介!

漫画家・田口智朗の「ノーパン・パニック」の表紙は、田口トモロヲさんが結成したパンクバンド「ガガーリン」のアルバムジャケットの表紙にも使われています。

 

「ノーパン・パニック」以外にも田口トモロヲさんの作品はありますが、全て成人向けの作品なのでこれ以上画像をお見せすることは出来ません。

ジャケ写は見つかりませんでしたが、こちらが漫画「ノーパン・パニック」です。

基本、エロとバイオレンス作品のようで、掲載は本当に無理です(苦笑)。

 

検索していた中で、貴重なインタビュー画像を見つけました!

画像の文字は見づらいですが、掻い摘んで説明すると、漫画家・田口智朗さんの熱烈なファン多数から再販してくれというリクエストと、気エロ劇画家だった当時を振り返ったインタビューです。

 

俳優とミュージシャンとしての顔しか知らなかったので、漫画家(サブカル要素強め)としてこんなに人気があったとはビックリしました!

どことなく、漫画「パタリロ」の作者である魔夜峰央先生に似た絵ですよね…こんなこと言うと、どちらのファンにも怒られるでしょうか?(魔夜先生もブロンソンズ・田口さんも好きですよ!)

 

魔夜先生は少女漫画家ですが、田口先生はR指定作家と作風が全然違いますね(苦笑)。

 

【まとめ】田口トモロヲは「いい声」だけの俳優ではなかった!

田口トモロヲさんといえば、最近ではナレーションやバイプレイヤーとしてのイメージが強いですね。

しかし、かつては官能漫画家、Vシネマなどの作品に出演する俳優、インディーズレーベルのミュージシャンなど、かなり個性的な活動を行う、サブカル界ではかなりの有名人でした。

そのため、今の田口さんを知っている人は過去に驚き、サブカル時代の田口さんを知っている人は現在に驚いているのではないでしょうか?

私自身、漫画家だったことには驚きました!

どちらにしても、色々な顔を持っている田口さんは、過去・現在、その時々で仕事を楽しんでいるようですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!